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【パパ見知りをデバッグ】寝かしつけのギャン泣きを救ったのは、娘が教えた「魔法の歌」でした

1. 導入:育休パパを襲う「パパ見知り」という絶望

「2人目が生まれたその日から育休を取り、今日まで全力で育児に並走してきた。」

エンジニアとして、そして父親として、家事も育児も高い解像度でこなしてきた自負がありました。1人目の時の後悔を塗り替えるべく、3歳の娘と0歳の息子のために、24時間体制で「家庭」というシステムを支えてきたつもりです。

しかし、息子が生後6ヶ月を過ぎた頃、平穏な日常に深刻なエラーが発生しました。

巷でいう**「パパ見知り」**です。

つい昨日までニコニコと抱っこされていたはずなのに、ある日を境に、パパが抱っこした瞬間にのけぞって泣き叫ぶ。特に「寝かしつけ」の際、ママの姿が見えなくなった途端に始まるギャン泣きは、私の心をボロボロに削っていきました。

「これだけ一緒にいるのに、なぜパパじゃダメなのか?」

暗闇の中で泣き続ける息子を抱きながら、途方に暮れる夜。そんな絶望的な状況を救ってくれたのは、意外にも**3歳の娘が幼稚園から持ち帰ってきた「1曲の歌」**でした。

2. 仮説と検証:なぜ「にじ」が効いたのか

途方に暮れる中で私が立てた仮説は、**「パパが嫌いなのではなく、寝る時の『安心のプロトコル』がママとパパで異なっているのではないか?」**ということでした。

当時の息子の状態を分析すると、以下のようになります。

  • 課題(エラー内容):パパの抱っこ = 「ママじゃない」というエラー判定が下され、覚醒モードへ移行する。
  • 解決策(実装):パパ・ママ共通の「入眠シグナル」を実装し、誰が抱っこしていても「今は寝る時間だ」と脳に認識させる。

そこで採用したのが、童謡の**『にじ』**でした。

なぜ数ある曲の中から『にじ』を選んだのか。そこには明確な理由があります。 満3歳児保育に通う娘が幼稚園で覚えてきて、家でよく歌ってくれていたからです。ゆったりとした優しい曲調で、家族みんなで口ずさんでいたこの歌は、我が家にとって**「家族団らんの、最も安心できる音」**として、すでに息子の潜在意識に刻まれていました。

「この安心の象徴である歌を、寝かしつけの共通言語(プロトコル)にすればいけるかもしれない。」

そう考えた私は、妻の協力のもと、ある「運用実験」を開始することにしました。

3. 実践:家族で「入眠プロトコル」を統一する

「にじ」を最強の入眠シグナルにするため、パパとママは以下のステップで運用を徹底しました。

STEP
ママによる「環境構築(学習フェーズ)」

まずは、息子が最も安心して寝られる「ママの寝かしつけ」の際、必ずセットで『にじ』を歌ってもらいました。 「このメロディが聞こえる = 安心して眠りにつく時間だ」という紐付けを、息子の脳に学習させていくフェーズです。

STEP
パパによる「本番運用(リプレイス)」

数日間ママに歌ってもらい、歌と眠りが十分に同期されたところで、いよいよパパの出番です。 抱っこした瞬間、最初は「ママじゃない!」という拒絶反応が出ますが、そこで動揺せずに同じテンポ、同じトーンで『にじ』を歌い始めます。

運用のコツ:家族全員の「同期」

ポイントは、家族みんなが同じ歌を知っていることです。3歳の娘が家で歌ってくれることで、寝かしつけの時間以外でも日常的に「にじ」が流れ、息子にとっての「日常の安心感」が常にアップデートされていきました。

わが家が参考にしていた「にじ」は下記リンクから聴くことができます
寝かしつけの際、わが家では「はいだしょうこさん」の歌う『にじ』をよく聴いていました。あの透き通った歌声をイメージしながら、パパも優しく口ずさんでいます。

4. 結果:あら不思議!ギャン泣きからの「強制シャットダウン」

この「入眠プロトコル」を導入してから数日後。ついにその成果が目に見える形で現れました。

パパが抱っこして寝室へ向かうと、やはり最初は「ママがいい!」と言わんばかりにのけぞり、激しく泣き始めます。以前の私ならここで心が折れ、妻にバトンタッチしていましたが、今の私には『にじ』という武器があります。

耳元で優しく、ゆっくりと歌い始めると……

「あら不思議」

あんなに激しく泣いていた息子の動きがピタッと止まりました。そして、じっと私の顔を見つめたかと思うと、安心したように自分の指をくわえ、私の胸にトロンと体を預けてきたのです。

それはまさに、暴走していたシステムが正常な終了プロセス(シャットダウン)に移行した瞬間のようでした。

その後は一度も泣き出すことなく、数分後にはスースーと寝息を立て始めました。「パパの抱っこでも、この歌が聞こえれば安全なんだ」という確信が、彼の中に生まれた証拠です。

何より嬉しかったのは、私の隣で「パパでも寝てくれた……!」と驚き、安堵の表情を浮かべる妻の顔を見られたことでした。

5. まとめ:パパ見知りは「共通の安心」で乗り越える

「育休をとっているのに、パパじゃ寝てくれない」

そんな現実に直面すると、パパは自信をなくし、ママは休まる暇がなくなり、家庭内の雰囲気も重くなってしまいがちです。しかし、今回の経験を通して確信したのは、パパ見知りは愛情不足のせいではなく、ただの「安心の同期不足」であるということでした。

もし今、同じように「寝かしつけのギャン泣き」に悩んでいる方がいたら、ぜひ以下のことを試してみてください。

  • 家族全員が好きな「共通の歌」を見つけること
  • ママの抱っことその歌を紐付けて、最強の安心シグナルに育てること
  • パパもそのシグナルを使いこなし、プロトコルを統一すること

我が家では、3歳の娘が届けてくれた『にじ』の歌が、家族の絆を繋ぎ、パパ見知りを攻略する大きな力になってくれました。

2年という長い育休期間、こうした小さなエラー(悩み)はこれからもたくさん起きるでしょう。でも、そのたびに家族でアイデアを出し合い、デバッグしていく過程こそが、育休の本当の醍醐味なのかもしれません。

パパ見知りに悩む全てのパパ、そして毎日頑張っているママたちに、この記事が少しでも光を届けることができれば幸いです。

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