こんにちは。シーパパです。 40代の大手メーカー勤務、現役エンジニアです。現在は幼稚園児の長女と、0歳の長男を育てる2児の父として、「約2年間の育休」という挑戦の真っ最中にいます。
キャリアの盛りである40代で、なぜこれほど長期の休みを選んだのか。 それは、1人目の時に味わった「ある後悔」を二度と繰り返したくなかったからです。
約2年間の育休を取ろうと思った背景
「1ヶ月」の限界。1人目で感じた孤独な育児
長女が生まれたとき、私は1ヶ月の育休を取りました。「1ヶ月もあれば十分サポートできる」と自負していましたが、現実は甘くありませんでした。
- 復職後の孤立: 復職した瞬間、家事・育児の重圧はすべて妻の肩に。
- 夫婦の溝: 夜泣きで限界の妻を横目に、仕事の疲れを理由に動けない自分。
- 冷え切った空気: 会話が減り、笑顔が消え、「家族を幸せにするための仕事」が家族を苦しめている矛盾。
「何かが決定的に違う」という強い葛藤が、私の心に深く刻まれました。
「最大期間」で育休にフルコミットする
2人目の妊娠が分かったとき、私は「今回は、絶対に妻と並走する」と決意しました。
40代という年齢。2児育児の過酷さ。 中途半端な「両立」は、また同じ過ちを繰り返す。そう確信した私は、会社の制度と向き合い、最大である「2年間」の期間を使い切る選択をしました。 合言葉は、「喜びは2倍、苦労は半分」。これが、私たち夫婦が導き出した最適解でした。
「お金とキャリア」の不安をどう解消したか
もちろん、2年間の期間に対する不安はありました。 しかし、私は数字を扱うエンジニアです。徹底的にシミュレーションを行いました。
- 制度活用: 育児休業給付金や社会保険料免除の徹底活用。
- 家計管理: 固定費の計算、投資による資産運用と税制優遇の活用。
「これなら家族を守りながら休める」という確信(エビデンス)を持って、今この時間を過ごしています。
……と、ここまでが僕がこの2年間の育休を決断した個人的な「動機」です。
しかし、一人のエンジニアとして、そして一人の父親として、人生という限られたリソースの最適化(アロケーション)をロジックで突き詰めて考えたとき、この決断は我が家にとって単なる家族愛の物語を超えた、「人生最大のシステム投資である」という結論に達したのです。
なぜ、キャリアを止めてまで2年なのか。そして、パパの育休取得がどのように社会や職場のバグを修正(バグフィックス)していくのか。
育休の取得を迷っているパパや、家族の形を模索しているママに向けて、一人のエンジニアパパとしてのリアルな運用ログをここに書き残しておきたいと思います。
40代エンジニアが、キャリアを「2年間」止める決断をした理由
大手電機メーカーでエンジニアとして働き、40代というキャリア的にもまさに「脂が乗っている時期」に、あえて最長である「2年間」という育休期間を選択する。これには、周囲からも少なからず驚きの声がありました。
「キャリアにブランクができるのは怖くないのか?」 「出世競争から外れてしまうのではないか?」
確かに、一時的に仕事の第一線から退くことへの不安が1ミリもなかったと言えば嘘になります。しかし、投資の世界に「アセットアロケーション(資産配分)」という考え方があるように、人生という限られたリソース(時間と体力)をどこに最大配分すべきかをロジックで突き詰めて考えたとき、答えは一つしかありませんでした。
子どもたちの幼少期、特に「初めて寝返りを打った」「初めて笑った」「初めて歩いた」という瞬間に立ち会える時間は、人生において完全に「非可逆(巻き戻しができない)で限定的なプラチナチケット」です。
会社の仕事やプロジェクトは、僕が抜けたら別の誰かがパッチを当てて(代替して)回してくれます。しかし、3歳の娘と、生まれたばかりの息子の「父親」というロール(役割)だけは、世界中のどんな優秀なエンジニアにも代替不可能な常駐プロセスなのです。
キャリアを一時的に「一時停止(ポーズ)」してでも、この愛おしい本番環境にリソースを全振りする。それは僕にとって、焦りや後ろめたさを超えた、人生最高の「システム投資」という決断でした。
「育児」という、仕事以上にカオスな本番環境
実際に2年間の長期育休に突入して痛感しているのは、「子育てというシステムは、仕事のどんな炎上プロジェクトよりも過酷でカオスである」ということです。
仕様書(マニュアル)は存在しない。 エラー(夜泣き、突発的な発熱、イヤイヤ期)は24時間365日、非同期かつランダムに発生する。 バグの原因をロジカルに特定しようとしても、3歳の娘の感情は「仕様外の挙動」の連続で、DALL-Eのように思い通りには出力されません。
日々、白目を剥きながらこの「家庭という本番環境」を夫婦で共同運用していく中で、僕自身の能力は驚くほどアップデートされました。
限られた時間の中で家事と育児をマルチタスクで処理する「並行処理能力」。 予測不可能な事態に対しても冷静に対処する「インシデント対応力」。 そして何より、言葉が通じない我が子の要求を察知する「究極のユーザー理解」。
育休は決して「キャリアの空白期間(ブランク)」などではありません。仕事という限定的な環境から飛び出し、人間として、そしてマネジメントの観点からも自分自身を徹底的に鍛え直す、これ以上ない「超実践型ブートキャンプ」なのだと確信しています。
パパの育休取得が「社会のシステム」を良くする3つのバグフィックス
一人のパパが長期で育休を取ることは、ただの「我が家の家庭事情」に留まりません。多くの父親が当たり前に育休を取得し、コミットしていくことは、実はこの国や会社という古い社会構造のバグを修正する(バグフィックス)ための強力なトリガーになると僕は信じています。
① 職場の「属人化」という脆弱性を排除できる
一人の人間が長期間抜けることで、職場は「その人がいないと回らない」という属人化バグ(単一障害点)を強制的に修正せざるを得なくなります。業務のマニュアル化が進み、タスクが共有され、結果としてチーム全体の生産性が向上(DX化)します。これは残された組織にとっても、長期的に見れば大きなメリットです。
② 組織の「心理的安全性」と多様性がアップデートされる
40代の中堅エンジニアが堂々と長期育休を取得し、元気に復帰する前例を作る。これこそが、後に続く20代〜30代の若手社員たちに対する「ライフイベントを大切にしていいんだよ」という何よりの強力なシステムパッチ(安心感)になります。古い評価基準を上書きし、多様な働き方を許容するカルチャーへと組織を底上げできます。
③ 「育児の解像度」が上がり、真の男女共同参画社会が動く
「育休さえ取らせればOK」と会社が満足し、復帰後は以前と同じ激務を課す。そんな社会のバグに対して、多くの男性が当事者として「復帰後も子育ては続く。だからこそ仕組みを変えなければならない」と声を上げること。男性側の「育児の解像度」が上がって初めて、国の時短勤務補償(2025年施行の育児時短就業給付など)といった社会インフラのさらなるアップデートを推進する大きな原動力になるのです。
まとめ:人生最高の「システム投資」をログに残していく
2年間の長期育休は、僕にとって「会社員人生のドロップアウト」ではなく、人生と社会をより良く、よりスマートにアップデートしていくための「大いなる挑戦」です。
国や会社のシステムが変わるのを待つだけではなく、まずは自分自身が最新のテクノロジー、AIツール、そして家計の最適化(デバッグ)を駆使して、仕事も家庭も楽しく両立させる新しい時代のファーストペンギンでありたい。
この「最大育休パパ(シーパパ)の育休のすすめブログ」では、そんな我が家のリアルな生存戦略のログ(家計や制度のデバッグ、お出かけレビュー、日々の育児ハック)を余すことなく発信していきます。
バグだらけの世の中ですが、一歩ずつ、目の前にある「日常」をデバッグしながら、楽しんで進めていきましょう!

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