【キャリア】ブランクが怖い?長期育休・休職による「キャリア不安」を解消できた理由|大手メーカー開発職パパのリアルな視点

はじめに

「育休や休職で長期間仕事から離れると、復帰後にちゃんと働けるだろうか…」 「キャリアが遅れてしまったり、居場所がなくなったりしないだろうか…」

長期間の育休や休職を検討する際、どうしても頭をよぎるのが「長期間の離脱によるキャリアへの不安」です。

先日、子どもの幼稚園で新しく知り合ったママさんとお話しする機会がありました。その方はご主人の海外転勤に伴って約5年間休職されており、もうすぐ休職期限を迎えるにあたって「仕事に復帰できるか、感覚を取り戻せるか」と深く悩んでいらっしゃいました。

お互いの専門分野について話してみると、その方も大手メーカーで半導体や化学分野の研究開発に携わっていた技術者。私自身も大手メーカーで光学分野の設計開発を担当するエンジニアということもあり、「技術者としてのキャリア」という共通点から一気に親近感が湧くと同時に、同じような悩みを持つ人は多いのではないかと感じました。

今回は、長期育休を取得した私自身が「なぜキャリアのブランクに大きな不安を感じずにいられたのか」、その考え方と向き合い方についてお伝えします。

なぜ長期離脱しても不安にならなかったのか?我が家の3つの考え方

① 「専門分野の難しさ」は違っても、技術者としての根っこは同じ

お話しする中で印象的だったのは、彼女が「半導体や材料分野の技術のキャッチアップは本当に難しい」と口にされていたことです。

確かに、最先端の材料・化学プロセスや半導体分野は日進月歩でトレンドが変わり、数年のブランクがあると「技術の進化に置いていかれるのでは」という焦りが大きくなりやすい領域です。一方、私が携わる光学分野のように、すでに確立された理論や物理法則をベースに応用設計していく領域とは、また違った難しさやプレッシャーがあるのだと実感しました。

ですが、分野による難易度の違いはあっても、技術者としての「本質的な強み」はブランクを経ても決して消えません。

  • 論理的な思考力や問題解決のプロセス
  • データを分析し、仮説検証を繰り返すノウハウ
  • 専門用語や基礎理論という「共通言語」

これらは、車の運転や自転車と同じで、一度体に染みついた感覚は数年のブランクでゼロになることはありません。最新の技術動向や社内ルールは復帰後にキャッチアップする必要がありますが、「エンジニアとしてのOS(基盤)」はしっかり残っています。

② 出世や昇進を急がない割り切り(部署変更も恐れない)

キャリア不安の裏には、「同期に置いていかれる」「昇進が遅れる」という焦りもあります。

私自身、キャリアにおいて「今すぐ出世レースで急ぐ必要はない」と割り切っています。 もし復帰後に元のポジションと異なる部署への異動があったとしても、「新しいスキルや経験を積めるチャンス」と捉えれば、エンジニアとしての幅を広げるきっかけにもなります。(※事前に会社とは元の部署へ復帰する前提で話し合っていますが、万が一の柔軟性も心の中に持っています。)

③ 「今しか見られない子どもの時間」との折り合い

キャリアは40年近く続く長いレースですが、「3歳や幼少期の子どもと丸一日じっくり過ごせる時間」は、人生の中で今この瞬間しかありません。

仕事の遅れは復帰後に自分の努力で取り戻せますが、子どもの成長の瞬間を取り戻すことは絶対にできません。「天秤にかけたときに、どちらを優先したいか」の折り合いがついたことで、迷いや不安は大きく減りました。

長期休職・育休から復帰を迎える方へ

ブランク期間があれば、復帰直前に不安になるのはごく自然なことです。

ですが、あなたがこれまで積み上げてきた専門性や経験は、決して消えてなくなるものではありません。周囲と比較して焦る必要もありません。

「仕事の感覚はやっていけば戻る」と自分を信頼し、今しかできない家族との貴重な時間を全力で大切にしてほしいと思います。

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