「夫の長期育休って本当に必要?」ママ友に聞かれた妻の本音と、2人体制で育休を取得する本当のメリット

はじめに

「旦那さん、そんなに長く育休取って大丈夫?」 「仕事復帰とか、収入面は不安にならない?」

夫が長期間の育休を取ると、妻は、周りのママ友や親戚からこう驚かれることがよくあるそうです。世間一般では「夫の育休=数週間〜数ヶ月」というイメージがまだ強いのも事実です。実際に厚生労働省のデータを見てみると、男性の育休取得率は30.1%(令和5年度)と年々上昇傾向にあります。(直近の民間調査では50%を超えるデータも出ています。)しかし、その取得期間の内訳を見ると実態がよく分かります。

  • 1か月未満が半数以上(約51%)
    • 2週間〜1か月未満:22.8%
    • 5日〜2週間未満:18.9%
    • 5日未満:9.3%
  • 3か月以上取得する人は約2割
    • 1か月〜3か月未満:28.0%
    • 3か月〜6か月未満:10.3%
    • 6か月以上:10.7%

このように、男性の育休取得自体は広がっているものの、半数以上が1か月未満の短期間にとどまっているのが現状です。

ですが、実際に長期間夫婦で育休を経験した我が家の結論は、「夫婦でゆとりを持って育児に向き合えた時間は、何物にも代えがたい財産になった」ということでした。

今回は、世間から見られがちな「長期育休への疑問」に対して、我が家が感じたメリットと、多くの方が気になる経済面のリアルな考え方についてお伝えします。

目次

周りから「いらない」と言われがちなパパの長期育休、なぜ妻は「取ってよかった」と思えたのか?

「家に大人が2人いても持て余すのでは?」と思われがちですが、実際に2人で育児と家事を分担すると、時間的にも精神的にも圧倒的な「余裕」が生まれます。我が家でも、この「余裕」のおかげで大きな変化がありました。

  • リビングに「ベビーサークル」を置く必要がない
    どちらか一方が必ず子どもを見守れる体制があるため、家の中に大きなサークルを置いて囲う必要がありませんでした。リビングを広く使えたのは地味ながら大きなメリットです。
  • リビングにテレビを置かず、動画に頼らない環境を作れる
    WHO(世界保健機関)でも乳幼児のスクリーンタイム(画面を見る時間)を制限することが推奨されていますが、ワンオペだとどうしてもテレビや動画に頼りがちになります。我が家ではリビングにテレビを置かず、動画を見せない方針にしていますが、夫婦どちらかが子どもを見られる体制があるからこそ、動画に頼らず無理なく過ごせています。
  • 子どもに対して「待つ」「向き合う」余裕ができる
    ワンオペで時間に追われていると、どうしても「早くして!」と怒ってしまいがちです。ですが大人に余裕があると、子どもが言うことを聞かない時でもしっかり説明でき、子どもがやろうとしている行動をじっくり「待ってあげる」ことができます。
  • 親のゆとりが、子どもの心の安定につながる
    個人的に強く実感しているのが、「親側に余裕がないと、子どもも不安を感じて癇癪(かんしゃく)を起こしやすくなる」ということです。親が穏やかでいられる環境は、子どもにとっても一番の安心感になります。
  • ワンオペの絶望感がゼロ&リフレッシュのバトンタッチ
    「自分が倒れたら終わり」というプレッシャーがなく、たまに、お互いに一人時間(友人に会う、病院や買い物など)を作り、心のゆとりを保つことができました。

※パパが単なる「指示待ち」ではなく、家事育児のメイン戦力として自立していくプロセスについては、下記の記事で詳しく解説しています。

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経済面の不安とどう向き合う?我が家の選択

長期育休を検討する際、一番の壁になるのが「お金(収入減)」です。育児休業給付金があるとはいえ、手取りが100%維持できるわけではありません。

① インデックス投資&株式からの配当金による資産形成

我が家では、普段からインデックス投資の長期積み立てに加え、株式からの配当金を得られる仕組みを作っています。 給与以外の「配当金という不労所得の柱」や「長期的な資産運用の軸」があることで、育休中の目先の収入減に対しても過剰に焦ることなく、落ち着いて家計を管理することができました。

② 物価高・教育資金のリアル。時には「繰り上げ復帰」も賢い選択

そうはいっても、昨今の物価高や今後の教育資金、老後資金を考えると、お金の不安は尽きません。

育休は「最初に決めた期間、絶対に休まなければならないもの」ではありません。 夫婦で定期的に家計と向き合い、「生活費や将来の貯蓄ペースを考えて、予定より早く切り上げて職場復帰する」という判断をするのも、家族を守るための立派で賢い選択肢です。

大事なのは、世間の基準ではなく「自分たち夫婦が納得しているかどうか」です。

おわりに

育休の形に「正解」はありません。短期間で復帰する選択も、長期間しっかり休む選択も、それぞれの家庭の事情や価値観に合っていればすべて正解です。

ただ、個人的には「子供が小さく、一番手がかかり、二度と戻ってこない愛おしい時間」くらいは、家族でゆったり寄り添って過ごせる社会であってほしいと強く願っています。

この記事が、育休の期間や働き方に悩むパパ・ママのヒントになれば幸いです。

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